AI生成系のパッケージ管理ランチャーソフトの「Stability Matrix」にて、ComfyUIインストール後に「Checkpoint files will always be loaded safely.」とメッセージが出た後に即終了してしまい、正常起動できない場合の対処方法です。更新アップデート後や新規インストール時に発生することが多いです。RTX5000番台、Blackwellシリーズも対象。エラー?回避方法のメモです。CUDAやPyTorchトラブル関連。
OSはWindows 10 / 11(64bit)環境かつ、NVIDIA GPU搭載パソコンを前提とした記事です。
「Stability Matrix」とは?
Stable Diffusion 系UI(ReForge / ComfyUI など)をまとめて管理・起動できるランチャー。専用フォルダ内に各仮想環境構築を行ったうえで自動セットアップインストールしてくれるので、必要なPython環境や依存関係ファイルの組み合わせの手間を軽減。モデル、VAE、LoRA なども共通フォルダで扱えるので容量を抑えられたりと便利なソフト。
特にGPUのRTX5000シリーズを使っている人でも、容易に起動できるStable Diffusion(ReForgeやComfyUI)環境が作れます。事前に必要な特殊なアプリはありません。
「Stability Matrix」のダウンロードはこちら(https://github.com/LykosAI/StabilityMatrix/releases)
Assist下にある「StabilityMatrix-win-x64.zip」を選び、ダウンロード。解凍後に「StabilityMatrix.exe」を実行します。
comfyUIにて、Checkpoint files will always be loaded safely.と出たまま、起動しない場合
前提:Stability Matrix、Windows/NVIDIA環境。
Stability Matrixインストール後、comfyUIをインストールしたが、起動時に最終的ログ「Checkpoint files will always be loaded safely.」と表示され起動せず終了。comfyUIの起動画面(ブラウザ上のcomfyUI画面にアクセス不可能)にもたどり着けない。(正常であれば、WebUI(http://127.0.0.1:8188 等)と表示され、アクセス可能となる。)
目指すこと:comfyUIを起動。正常に生成まで行いたい。
対象:GPUのRTXシリーズ、RTXPRO Blackwell以降(RTXPRO4000、4500、5000、6000)を使っている。
先に書いておきますと、今回の原因は『Stability Matrix のComfyUI 自動セットアップ(更新含む)にて、仮想環境(Stability Matrix が作る venv)に、使用NVIDIA ドライバに対応していない最新CUDAバージョン13.0用、最新PyTorch(cu130)が導入されてしまったこと』で起動せず、ログも残さず終了していました。
以下のSTEP1からの手順で、現状の確認とエラー対処を行い、CUDA 旧安定バージョンに合わせる形で無事起動(画像生成も確認済)を確認しています。参考にしてください。
なぜ、旧安定バージョンに合わせるか?
私の環境はRTXPRO、安定重視のNVIDIA RTX Driver Release 570(R570 U12 /573.96)を使用。今回問題となるCUDA 13シリーズはNVIDIA ドライバv580(R580シリーズ)以上が必要ですが、
PyTorch がCUDA 12.1/12.8 前提バージョンの方が安定しやすく、CUDA 13.xのwindows向けは開発版(現時点で不安定)と条件付きで使えるものとなっているからです。
以下の手順で進めていきます。上記原因に該当するかは、SETP1まで進めてください。なお、CUDA 旧バージョンに合わせる方法を使う場合、NVIDIAドライバーの更新をしない限り、comfyUI更新のたびに以下の手順が必要になってます。
現状確認(原因の特定)

Stability Matrix のインストール先のフォルダに移動する。インストールした「ComfyUI」フォルダを「エクスプローラー」などで開く。
ComfyUIのフォルダ位置(例):StabilityMatrix\Data\Packages\ComfyUI
インストール環境によっては、
『C:\Users\<ユーザー>\AppData\Roaming\StabilityMatrix\Packages\ComfyUI\』
となる場合もあります。

エクスプローラー上部アドレスバーにインストール先となるファイルパス(「StabilityMatrix¥Data¥Packages¥ComfyUI等」)が表示されているので「cmd」と入力して実行(enterキー)します。そのフォルダのコマンドプロンプトが表示されます。
venv を有効化させます。以下のコマンドを、コマンドプロンプト上で実行させる。
venv\Scripts\activateコマンドプロンプト上に<venv>と表示があれば成功。「指定されたパスが見つかりません」や「ファイルがない」と表示があれば失敗です。この時点で中断してください。
<venv>と表示されていれば成功。
次は「CUDAあり」か確認します。続けて、以下のコマンドを、コマンドプロンプト上で実行させる。
python -c "import torch; print(torch.version); print('cuda available=', torch.cuda.is_available()); print('cuda=', torch.version.cuda)"実行結果は
2.9.1+cu130
return torch._C._cuda_getDeviceCount() > 0
cuda available= False
cuda= 13.0
もしくは、returned cudaErrorNotSupported, likely using older driver or on CPU machine
cuda available= False
cuda= 13.0
と表示されました。
インストール(もしくはアップデート更新)したComfyUIは、Stability Matrixランチャーを使うことで「CUDA 13.0用」が自動でセットアップされてしまったのが原因だったようです。私の環境(NVIDIA ドライバ含む)では、最新PyTorchのCUDA 13.0(cu130)はサポートせず、動作するのはcu128止まり。 そのため「cuda available = False」(cu世代不一致)となり、ComfyUI が起動直後に強制終了していました。(結果画面に「2.9.1+cu130」表示がない場合でも同様)
解決方法ですが、NVIDIAドライバー更新は容易にできないので今回はcu128を入れ直します。
いま入っている 仮想環境内のCUDA 関連を完全削除
まず venv が有効か再確認(念のため)
ComfyUI フォルダに移動後、「cmd」 で、以下のコマンドプロンプト入力。
venv\Scripts\activateで仮想環境を有効化、プロンプトの先頭に (venv) が付けばOK。
次に、PyTorchやxformers も一緒に消します(Torchに依存するため)
pip uninstall -y torch torchvision torchaudio xformersで関連ファイルを削除します。以下、一部該当ファイルなしでも問題なし。
結果
Found existing installation: torch 2.9.1+cu130 #既存のインストールが見つかりました
Uninstalling torch-2.9.1+cu130: #アンインストールしています
Successfully uninstalled torch-2.9.1+cu130 #正常にアンインストールしました
Found existing installation: torchvision 0.24.1+cu130
Uninstalling torchvision-0.24.1+cu130:
Successfully uninstalled torchvision-0.24.1+cu130
Found existing installation: torchaudio 2.9.1+cu130
Uninstalling torchaudio-2.9.1+cu130:
Successfully uninstalled torchaudio-2.9.1+cu130
WARNING: Skipping xformers as it is not installed. #警告: xformers はインストールされていないため、スキップします。
安定版 cu128 を指定して入れ直す
続けて、以下のコマンドプロンプト入力。
pip install --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu128 torch torchvision torchaudioCUDA 12.8 同梱のPyTorchのみを再インストールします。(余計なものは入れさせない)
ダウンロード等に少々時間を要します。
環境確認(無事導入されたか)
続けて、以下のコマンドプロンプト入力し環境を確認します。
python -c "import torch; print(torch.version); print('cuda available=', torch.cuda.is_available()); print('cuda=', torch.version.cuda)"無事成功していれば、「cuda available= True」の表示がでます。
cuda available= True
cuda= 12.8
結果は上記のように表示されました。この時点で、ComfyUIは正常に起動できるはずです。
もし、cu128が動作しない場合にはcu121を試してください。
ComfyUI を起動(パッケージから通常起動)
歯車マークから設定:launch optionで有効にするもの
--preview-method auto
--use-pytorch-cross-attention
--force-fp16
--fp16-vae
--auto-launch起動後、画像生成を確認。
その他(必要に応じて、xformers を入れる)
安定重視の場合には不要ですが、
ComfyUI 起動後の生成に問題がなければ、
cu121/218(CUDA 12.x)向けに「xformers」をインストールしても良いです。ただし、起動パラメータに 「–use-pytorch-cross-attention」を付けると xformers を使わないモードに入るため、上記パラメータなしでも事前に起動できるか確認の上、インストールしてください。
ComfyUI フォルダに移動後、「cmd」 で、以下のコマンドプロンプト入力。
venv\Scripts\activate
pip install xformers --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu128SageAttention について
SageAttentionを使いたい場合、CUDA 13ならcu130版、CUDA 12.8以下ならcu128版を選ぶ。ComfyUI側は「cu130以上で高速化処理ができる」ので、ComfyUIに関しては、無理にcu128版を入れる必要はないのかも。
参考にされる場合は、あくまでも自己責任でご判断ください。
